久しぶりの夫婦二人旅―歳を重ねて見えてきた風景
久しぶりに、夫婦二人で旅をすることになりました。
行き先は台湾。
昨年、友人と訪れて楽しかった場所へ、今度は夫と一緒に出かけます。
夫婦で旅をすることは、特別なことではないように思えます。
ですが、長いあいだ家族として暮らしてきた私たちにとって、「二人だけで旅をする」という時間は、思っていた以上に新鮮なものです。
夫婦の形は、少しずつ変わってきた
結婚してから、もう30年以上が経ちました。
振り返ってみると、いつも穏やかで、幸せな時間ばかりだったわけではありません。
考え方が違うこともありました。
言葉が足りず、気持ちがすれ違うこともありました。
長い年月を一緒に過ごしていれば、夫婦の間にもさまざまな季節が訪れます。
恋人だった頃。
夫婦になった頃。
子どもが生まれ、父と母になった頃。
そのたびに、私たちの関係も少しずつ形を変えてきたように思います。
父と母として過ごした時間
娘たちが小さかった頃、私たちの毎日は子どもを中心に動いていました。
どこへ行くにも、何を食べるにも、まず考えるのは子どもたちのこと。夫婦でありながら、「父親」と「母親」として向き合う時間のほうが長かったのかもしれません。
子育てを通して、お互いに変わったこともたくさんあります。
同じ出来事を経験していても、感じ方や受け止め方は違います。その違いに戸惑い、ときには相手を理解できないと感じることもありました。
それでも、娘たちの成長を一緒に見守り、家族として日々を重ねてきました。
今では娘たちも大人になり、それぞれの人生を歩いています。
気がつけば、私たちはもう一度、「父と母」ではなく、夫婦二人で向き合う時間を迎えていました。
若い頃とは違う、今の二人旅
若い頃の旅では、たくさんの場所を見て、できるだけ多くのことを経験したいと思っていました。
けれど、今は少し違います。
無理のない予定を組み、疲れたらお茶を飲んで休む。
その土地の景色や空気を、ゆっくり味わう。感じる。
同じ風景を眺め、同じ料理を食べながら、何でもない言葉を交わす。
そんな時間を過ごせたら、それで十分なのだと思います。
年齢を重ねたからこそ、旅の楽しみ方も変わりました。そして、隣を歩く人との時間の感じ方も変わったような気がします。
このまま続いていくことも、ひとつの幸せ
若い頃は、幸せとは何か特別な出来事の中にあるものだと思っていました。
けれど今は、同じ家に帰り、同じ食卓を囲み、何でもない一日を一緒に過ごせることも、大切な幸せなのだと感じます。
夫婦には、二人にしか分からない時間があります。
良いことも、そうではなかったことも、すべてをなかったことにはできません。けれど、その一つひとつを抱えながら、今も一緒に歩いている。
それでいいのだと思えるようになりました。
この先も、きっと意見が違うことはあるでしょう。お互いに年齢を重ね、できなくなることも増えていくかもしれません。
それでも、今のような毎日が静かに続いていくことも、私にとっては幸せのひとつです。
今回の台湾への旅では、どんな景色を二人で見るのでしょう。
若い頃には気づかなかった風景が、今の私たちには見えるかもしれません。
このブログを書きながら、そんなことを少し楽しみにしています。
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今日も Belle Vie を訪れてくださり、ありがとうございます。
あなたが歩む道、それこそが美しい人生。
À bientôt.